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壁紙の役割って?

今日は壁紙の役割についてお話しようと思います。日本ではまだまだ壁は白いものといった感覚をお持ちの方も多いかと思います。少し前までは各国産メーカーの標準クロスと呼ばれるリーズナブルな白い壁紙を家中の壁に貼るのが一般的であったからかも知れませんが最近では、標準クロスを全体に貼りつつも、リビングの1面だけとか洋室の1面をアクセントクロスと呼ばれる色柄が入ったものを貼ったり一面のみタイルや石を貼ったりして空間を彩る事も比較的多くなって来ました。ここで少し、壁紙の歴史を見ていきますと古くは中国、紀元前2世紀頃。家屋の内壁に紙を貼る習慣があった事が分かっておりその後ヨーロッパにも広がって行きました。現存するもので言えば1509年の英国でざくろの模様を黒で描いた一色刷りの紙が発見されているそうです。19世紀頃になると産業革命が起き、機械技術も発達して多色刷りの壁紙を大量に生産出来るようになりヨーロッパ中に普及して行きました。この頃になると近代デザインの父と言われる“ウィリアム・モリス”と言う有名なデザイナーが壁紙やカーテンに草花柄や自然界の色柄をデザインし今でも世界中にファンの多いブランドとなっています。モリスの没後120年経った2016年には「もし、モリスが生きていたらどんなデザインをするであろう?」と創業者の美学・精神を継承する英国ブランドMORRIS & Co.よりその創設者の美学と精神を今日的に体現し新たな魅力を放つ『PURE MORRIS(ピュア・モリス)』が登場し世界中にファンが広まっています。お部屋に入って人はまず壁に目が行きます。そこに素敵な色柄があった場合と白い壁だった場合。“心の弾み具合”は全く違ったものになりますよね。